184名の皆様にご参加頂き開催しました。ありがとうございました。
(平成22年2月24日開催)
わが国の経済の活性化と国際競争力の強化が以前にも増して叫ばれる今、産業にまつわる情報を表現する日本語をこれまで以上に、情報伝達力と情報発信力が強化された日本語に変革することが必要です。日本語を客観的に分かり易く、かつ、コンピュータ処理にも適するように用いるための努力は各方面で行われてきました。例えば、使用される用語の規定を中心にした産業界各分野における努力、日本語テクニカルライティングや日本語テクニカルコミュニケーションに関する関連団体の努力、日本語ワープロや機械翻訳などの日本語処理技術に関わる分野における努力などです。今、我々は、日本語に関する多くの知見や日本語処理技術の蓄積をまとめあげることにより、情報伝達力と情報発信力が強化された新しい日本語の枠組みを作り上げることができる時期に来ています。このような認識の下、産業分野・科学技術分野における情報発信力や知的生産性の飛躍に貢献するとともに、わが国産業界全体の国際競争力の強化に資するような日本語(「産業日本語」と呼称します。)のあり方について総合的な議論を行なうために、シンポジウムを開催いたします。シンポジウムでは、産業分野・科学技術分野における取組み例としての特許分野での取組みのほか、医療分野や司法分野など他分野における理解しやすい日本語の使用に関する取組みについてもご紹介いただくとともに、「産業日本語」の研究・開発・普及活動を先導する場としての「産業日本語研究会」の発足に向けた参加呼びかけを行ないます。
シンポジウムは、以下の日時、内容にて行ないます。参加費は無料です。ぜひ多数の方にご参加いただきたく、ご案内申し上げる次第です。よろしくお願いいたします。
■日時:
2010年2月24日 13:00 – 17:30
■場所:
東京大学 情報学環・福武ホール ラーニングシアター (東京大学 本郷キャンパス)
■参加費:
シンポジウム本体:無料(事前登録制)(どなたでもご参加いただけます。)
<< プログラム:13:00 – 17:30 >>
(1)開会あいさつ
橋田 浩一
言語処理学会副会長/産業技術総合研究所社会知能技術研究ラボ長
(2)基調講演 産業日本語を育てよう
長尾 眞
国立国会図書館館長
(3)招待講演 言語学と機械翻訳をつなぐ語彙意味論
影山 太郎
国立国語研究所所長
(4)招待講演 法廷用語を市民の手に …日弁連における日常語化プロジェクトの経験から
酒井 幸
弁護士
《 休憩 15分 》
(5)取組・研究事例の紹介・総合討論
コーディネータ 井佐原 均 豊橋技術科学大学教授
1. 日本語処理技術の研究開発における特許情報の可能性
藤井 敦 東京工業大学准教授
2. 病院の言葉を分かりやすくする提案
田中 牧郎 国立国語研究所准教授
3. 特許版・産業日本語と機械翻訳向け特許明細書ライティングマニュアル
渡邊 豊英 Japio特許情報研究所調査研究部長
4. 産業情報としての特許情報と産業日本語
横井 俊夫 東京工科大学名誉教授/Japio特許情報研究所顧問
5. 総合討論:参加者全員(会場含む)による総合討論
※シンポジウム終了後、福武ホール内において懇親会(参加費\1000)を行ないます。こちらもぜひご参加の上、参加の方々でご交流ください。
主催:高度言語情報融合フォーラム(ALAGIN)、言語処理学会、日本特許情報機構(Japio)
後援:総務省、経済産業省、特許庁、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所、独立行政法人情報通信研究機構、独立行政法人工業所有権情報・研修館、社団法人情報処理学会、社団法人人工知能学会、アジア太平洋機械翻訳協会
■事前申込締切:
2月17日(水)
ご予定がつく方は、以下の「事前申込先」よりご登録をお早めに行ってください。
座席数(180席)が満席になり次第、申し込みを締め切らせていただきます。
なお、座席に空きがある限り、直前、当日の申し込みもお受けいたしますので
お気軽にご参加ください。